【第1001回】 これからの体のつくり方

論文も1000回を達成した。お陰で合気道の体ができてきたようで、一区切りというところである。一区切りということは、これからもまだ続くということと、次に新たな始まりがあるということである。つまり体つくりは続けなければならないが、これまでと違う、異質のつくり方をするということである。

これまでと違う、異質の体のつくり方の必要な理由には次の二つがある。
一つは、体の衰えである。80歳を越してくると肉体と力が衰え、若い頃のような体力や気力がなくなり頑張りが効かなくなる。まずは己の肉体を維持し、衰えを押える努力をしなければならない。これは高齢者の体づくりの基本であるが、これだけでは体は確実に衰え、体力、気力も衰える。武道としての合気道は年と共に上達しなければならないわけだから、肉体的な衰えを補うものを身につけなければならないことになる。それは自分以外の力(エネルギー)を使わせて貰う事である。天地の気、潮の干満の地の気、山川草木などの自然の気などである。生命エネルギーである気は身の回りに充満しているからいくらでも衰えていく身に取り入れる事ができるはずである。後はその気を己の身にどのように取り入れていくのかということになり、それが今後の修業となるわけである。

もう一つの理由である。これまでは目に見える魄の次元の稽古をやってきたわけだが、これからは目に見えない次元の幽界や神界の修行に入る事になるから、体のつくり方もこれまでと違わなければならないということになるわけである。例えば、体と技は布斗麻邇御霊の水火の形でつかわなければならない。少しでもこの形と順序が狂ってしまえば技にならないし、体はできないのである。それはこれまで実証済みである。これからは布斗麻邇御霊に忠実に働いてもらうように注意深く技と体を使っていこうと考えている。
これは気の働きで体を使う幽界の体づくりということになるが、更なる体づくりをしたいと考えている。
それは次の神界での体づくり、体づかいである。神様と共に体をつかい、技をつかうという事である。神様に手伝ってもらうわけだが、まずは神様が手伝って下さるようにしなければならない。それが上手くいって神様が手伝って下されば、次に神様になって技と体をつかうのである。つまり神技をつかえるようにするのである。これが合気道の究極の技である。その神技がでるような体が究極の体ということになるはずである。これからはそれを目指すことになる。